2013年11月16日土曜日

スタンプフィドル


スタンプ・フィドル/ジングリング・ジョニー (Stump fiddle / Jingling Johnny)
スタンプ・フィドル Stump fiddle
このイラスト。いっけん弦楽器に見えるリズム楽器は、スタンプ・フィドル(Stump fiddle)とか、 ジングリング・ジョニー (Jingling Johnny) とか呼ばれている。

トルコの軍隊で古くから使われていたという ターキッシュ・クレセント という楽器があって、これは楽器ではあるけれども軍隊楽団の格式高きシンボルでもあったのだろう。
スタンプ・フィドルは、トルコ軍隊のターキッシュ・クレセントからヒントを得て楽しい楽器に作り変えたのかもしれない。軸となる棒を床や地面に打ちつけてリズムを刻む。金属の鈴なんかが付いているので、一緒にチャランと鳴る。

スタンプ・フィドルがターキッシュ・クレセントと違うのは、弦のように見える長いスプリングがついていること。このスプリングのギザギザをスティックで擦る。ギロ とか ヘコヘコ とかと同じ要領で音を出す。
ベルを取り付けたりパフパフラッパや小さな おもちゃシンバルを取り付けたりするのは演奏者の好みであって、楽器製作者の愛嬌(?)でもある。