2016年7月7日木曜日

鼓(つづみ)....細腰鼓(さいようこ)

鼓(つづみ)は中央部分が細くなっていて、両面が革張り。一般的には「砂時計形」と表現することが多いが、腰の部分が細くなっているこの形から「細腰鼓(さいようこ)」という名で分類されていたりもする。
この腰が細いドラムはインドが発祥の地だと云われている。古くンドにはドゥドゥビー(dudubhi)というドラムがあったらしく、名前の語源も「ドゥドゥビー」が変化して「つづみ」になったという説もあるようだ。
中国、チベット、韓国にもこの形のドラムがあり、日本へはこれら大陸からやってきて日本の鼓になったようだ。どこを経由して日本にやってきたかは分からないにしても、鼓(つづみ)は日本独自に出来上がったのではない。
小鼓(こつづみ) と 大鼓(おおかわ/おおつづみ)
小鼓(こつづみ)大鼓(おおかわ/おおつづみ)
雅楽で使われる細腰鼓では壱鼓」「二鼓」「三鼓という、それぞれ大きさの違うものがある。これらも楽曲文化と共に大陸から伝わった楽器だ。
インドのイダッカや、韓国のチャンゴは現在でも使われている
インドのイダッカ
インドのイダッカ

韓国の チャンゴ (杖鼓/ 장구)
韓国の チャンゴ (杖鼓 / 장구)
素手で叩くもの、バチで叩くもの、またそれに伴う楽曲の種類や舞踊での使い方など、それぞれの文化の違いはある。演奏形態が地域によって違うにしても、細腰鼓というドラムとしての基本的な構造は同じだ。