鍵盤の付いたグロッケンシュピール |
キーボード・グロッケンシュピールは、その名の通り鍵盤付きのグロッケンシュピール。鍵盤グロッケンと簡略することも。グロッケンシュピールはドイツ語なので言語が合成されているけれども、それはよくあることなので、この際どうでもよい。
キーボード・グロッケンシュピールは、鉄琴を鍵盤の操作で演奏しようというもの。1700年頃に実用化されていたというからとても古い歴史がある。
というか、鉄琴の金属部分を直接マレット(バチ)でたたくという方が、邪道であったようだ。
もともと、Glockenspiel は教会にあるような鐘(カリヨン Carillon)のこと。この教会に設置された Glockenspiel という大掛かりな装置は、こん棒の様なレバーを操作して塔に吊り下げられた鐘を鳴らしていた。レバーと鍵盤とで、形は違うにしても、鍵盤みたいなもので操作するのがそもそもの演奏形態。
キーボード・グロッケンシュピールは教会のカリヨンを模倣して超小型にしたものと思ってもらえばいい。なので、白黒鍵盤のついたグロッケンシュピールは、マレットで直接たたく「むき出しのグロッケンシュピール」より正しい系統ということになる。