2013年4月21日日曜日

チャイム

チャイム(chime) チューブラーベル(Tubular Bells)
チャイム (チューブラー・ベル)
YAMAHAでは「チャイム」の名称で販売している。でも、チャイムだけでは、よくわからない。卓上形の小さなドミソの鉄琴もチャイムだし、玄関のピンポンもチャイムだ。なにより、私達が耳にするチャイムの音は、ほとんどが電子音でスピーカーから出てくる。なので、日頃チャイム音とか言ってもそのチャイムの実態は何か分からない。音質を取らまえてチャイムと呼ぶが、その楽器は不明であるという不思議な状態。

電子音のチャイムではなくて、アコースティックな楽器としてのチャイム。この楽器を指定するならば、「コンサート・チャイム」とか「オーケストラ・チャイム」とか「シンフォニック・チャイム」とか表現になる。
また「金属のチューブをぶら下げてあるベル」ということで「チューブラー・ベル」とも言って、英語圏ではこの Tubular bells が一般的な呼び名のよう。
ああ、ややこしい。

名前はややこしいが、構造は単純。金属の管をピアノと同じようにドレミは順に並んでいて、半音は別の列に配置してある。音を止めるためのダンパーも付いているが、基本構造はこれだけだ。

ピアノの構造の複雑さと比べると、とても簡単な構造なのに、グランド・ピアノと同じくらいの値段がする。中クラスの自動車が買えそうな値段。まあ、文化的な生活水準の象徴のために個人の家庭に普及するというシロモノではない。子供のための音楽教育としてコンサートチャイムを買い求める親御さんはおそらくいないだろうから、値段のことはさておくとしよう。

ハンマーでたたくと、明るくきらびやかな音が鳴り響く。・・・・カン・キン・コンと鳴る・・・・漢字で書くと「管金琴」かな。