2018年10月30日火曜日

小鼓と大皷

小鼓(こつづみ)を演奏している男性のイラスト
小鼓(こつづみ)
 小鼓は遠い昔、インドから中国、そして日本と伝わったようだ。単に鼓(つづみ)といえば、この小鼓を指している。
両面の革を紐(調べ緒/しらべお)で結んであり、これをギュギュっと押さえつけて革の張りを加え、音の高さや音質を変化させながら演奏する。
ヘッドの革は息を吹きかけたり濡れた和紙を張って湿らせて使う。
右肩に載せて叩くが、流派によっては膝の上にのせて演奏することもある。能、長唄、囃子、そのた多くの民族芸能で使われている
大皷(おおつづみ/おおかわ)を演奏している男性のイラスト
大皷(おおつづみ)
大鼓は「おおつづみ」であって「たいこ」と読んではいけない。大の文字がついているので、大きな大きな太鼓と思ってしまうかもしれないが、そんなに大きくはない。
小鼓が直径25cmほどに対し大鼓は28cmほどなので、小鼓よりちょこっと大きいのが大鼓。
ヘッドは馬の革で、演奏前には火で炙って乾燥させる。演奏は膝の上において叩く。「おおかわ」とも呼ばれる。