ティンパニ Timpani (ケトルドラム Kettle drums)
そんな中で、ティンパニは特別だ。底が丸くなっているこのドラムは、ちゃんとした音程を響かせることができる。なぜ、ちゃんとした音程が出せるのか・・・・「片面だけのヘッド(皮の部分)であり、底が閉じられていて丸くなっているから・・・この構造は複雑な振動を妨げるので規律の正しい整数倍の振動が得られる」・・・。なんか、分かったようで分かりにくい説明がされていけど、ともかく しっかりと決まった音の高さを出せる。
物理的な仕組みは(私には)難しいところがあるのだけれども、現にティンパニは強烈なベース音が出るのでオーケストラでは無くてはならない打楽器なんだね。
最新のティンパニは、プラスティックのヘッド(皮)が張られていて、足元のペダルで音程を瞬時に変えることができるようになっている。丸い胴体はケトルという名前がついていて、金属(銅やアルミニウム)を整形して作られている。「やかん太鼓」というわけで、英語圏では ケトル・ドラム(kettle drums) と呼ぶのが一般的だ。
音程を変えることができる最新のティンパニ |
ペダルで音程を変える構造になったのは20世紀になってから。それ以前は演奏曲ごとに調律した音程を固定したまま使うことしかできなかった。ヘッドは子牛かヤギの皮だったので、音の狂いが大きく度々の調律が必要だった。
ネジだけで調律する19世紀頃のティンパニ |
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