英語の「Percussion」は、衝撃とか震動とかの意味からきているのだろうから「打つ」に特定されていない。英語のほうが言葉として意を得ているのかもしれない。
ギロ Guiro ヒョウタンで作ったのが ギロ (guiro) で、竹筒で作ったのが ヘコヘコ (recoreco) らしい。 でもまあ、今ではコケシみたいに木工細工だったり、金属の箱にスプリングを並べたのだったりするので、もともとの材質はどうでもいいかもしれない。 地域や楽曲によってこの楽器の名称は変わるんだろうけど日本ではギロという名前が一般的。 |
グアチャラカ Guacharaca コロンビアの民族音楽であるバジェナートでは必須の楽器。数本の針金を並べたフォーク状のビーターで擦る。 コロンビアにはグアチャラカという鳩くらいの大きさの鳥がいて、その鳥の鳴き声(あまり美しくはない声のようだ)に似るように作ったのだという。 |
ウォッシュボード Washboard 日本にも同じものがある。洗濯板である。 日本では木製だが、アメリカの洗濯板は金属板をギザギザに波打たせてある。 この金属洗濯板が 擦る楽器としていい味を出す。 本来の使い道である洗濯にはほとんど使うことはないのだけれど、楽器としては随分と普及してる。 洗濯用より音楽用だということで Musical Washboard という名称で販売されていたりする。 |
ぼうささら(棒簓) 日本の民俗芸能で使われるパーカッション。 一端を細く裂いた「ささら竹」でギザギザのついた木の棒をこすって音を出す。「すりざさら」とも。 |
ラチエット Ratchet リズムを刻むのは難しそうだ。ギザギザ歯車に薄い板が噛み合ってカリカリカリ・・と鳴る。ちょっとうるさい。 子供の玩具としても用いられるが、歌舞伎の演出スタッフである下座でも使われている。 |