ガラスのコップのふちを水をつけた指で擦ると、キュ~ッという音が出る。
これを構成された楽器として作り上げたのがベンジャミン・フランクリン。グラス・アルモニカと呼ばれるこの楽器は、音程の違うお椀型のガラス器をずらりと並べてクルクル回す。それを濡れた指で触れると音が出るというもの。
グラスアルモニカを演奏するベンジャミン・フランクリン |
ただし、フランクリンは大きな間違いを犯していた。というか、大切なものを見逃してしまっていたのだ。
1752年、凧を揚げて「雷は電気である」ということを見ぬいたのはいいが、稲光と雷鳴は天空にいるカミナリ様であることに気づかずにいた。
天空で太鼓を鳴らす雷神(いかづちのかみ) |
ああ、なんて凄いんだ、日本人。
ちなみに、雷が落ちてくるのを避けるためには、蚊帳(かや)の中に逃げ込むか、さらに「クワバラ クワバラ」と唱えるとよい。こんなこともフランクリンは知らずにいた。