2019年2月26日火曜日

フレーム・ドラム

フレームドラムは、浅い(薄い)フレームの片面に皮を張った太鼓。
 古くはシャーマン(神霊と交信する能力、その能力を持つ人)が使う宗教道具として発達してきたようだが。 現在では、タンバリンの名を総称として一般民衆に普及していて、玩具としての楽器にもなっている。
 とはいえ、世界各地域の音楽文化で生まれた独特のリズムとその演奏方法があり、民族楽器としてそれぞれの特徴を持っている。 通常、手に持ってたたくので、持っている手の指によって張りの強さを調整したりミュートをかけたりできる。 このテクニックによって多彩な音程や音色を出すことができるのがフレームドラムの面白いところ。
世界各地のフレームドラム
世界各地で愛用されているフレームドラム
アイルランドのフレームドラム。スティックの両端を使って叩く。

アフリカのヨルバ族に愛用されているフレーム・ドラム。素手で叩いたりスティックで叩いたりして演奏する。

インド(南部)で使われているフレームドラム。表面ヘッドはトカゲの皮が張られている。

中東で使われている大型のフレームドラム。ジングルは シンバル状のものやリング状のものがある。

アラブ音楽で使われる フレームドラム。伝統的な作りの楽器では 表面ヘッドは魚の皮。

沖縄のエイサーで使われるフレームドラム。中国から伝来したとされる。革はフレームに鋲どめ。

サンバやショーロなどで使われる ブラジルのフレーム・ドラム。

サンバなどで使われるブラジルの小型フレーム・ドラム。バケッタと呼ばれるスティックで叩く。