クイーカ
片面のドラム。とはいっても叩いて音を出すのではない。胴の中に仕込んだ棒を擦って音を出す。
「クコ キコ」と鳴る。美しい音ではない。この仕組みのパーカッションはフリクション・ドラム(friction drum)、日本語では擦奏太鼓という。もとはアフリカ起源だと思われる。
フリクション・ドラムの中ではクイーカという名がよく知られていてサンバ音楽でよく使われている。
サンバよく使われるためブラジルの楽器ということもあるが、もちろんブラジルだけで使われているものではない。とはいえ、クイーカという名前はブラジルの言語であるポルトガル語からきている。
語源は有袋類のオポッサム
南米(ブラジル、ペルー、ボリビアなど)に棲むフィランダーオポッサムという動物がいて、ポルトガル語で Cuica と言うんだって。
そのオポッサムの鳴き声が似ているということで、この楽器をクイーカと呼ぶということだ。
胴の中に手をいれて中にある棒を擦る、もう一方の手で皮の部分の張力を変えて音程を変化させる。楽器事典/世界中の民族楽器 ...